CVE-2026-68579CVSS 9.6 超危険2026-08-02
FreeRDP のクリップボードクライアントにおけるヒープバッファオーバーフローによりリモートコード実行に至る
FreeRDP の 3.30.0 より前(3.29.0 以下)のバージョンでは、Windows クリップボードクライアントの CliprdrStream_Read 関数(client/Windows/wf_cliprdr.c)に長さ検証の欠陥があり、ヒープベースのバッファオーバーフロー(CWE-787)というセキュリティ上の欠陥が存在します。explorer.exe などの OLE 貼り付け側が IStream::Read を呼ぶ際、この関数は呼び出し側のバッファ長(cb)ではなくサーバーが提示した長さ(req_fsize)を用いてデータを複製します。悪意ある、あるいは侵害された RDP サーバーは過大な CB_FILECONTENTS_RESPONSE を返すことができ、攻撃者が制御するデータが貼り付け側のヒープバッファの境界を越えて書き込まれ、プロセスの安定性と安全性が脅かされます。FreeRDP は利用者がサーバー提供のクリップボードのファイル内容を貼り付ける際にメモリ破壊の脆弱性を持ち、攻撃者は悪意ある RDP サーバーの応答を組み立てて発火させ、リモートコード実行やサービス停止に至らせられます。本脆弱性は 3.30.0 へ更新していないすべての利用者に影響します。攻撃者は対象の利用者を誘導し、悪意ある RDP サーバーからファイル内容を貼り付けさせる必要があります。
コンポーネント
FreeRDP はリモートデスクトッププロトコル(RDP)のオープンソース実装で、Windows のリモートデスクトップサービスへのクロスプラットフォーム接続に対応し、クリップボード共有やファイル転送の機能を提供します。
リスク
- 一般利用者から管理者へ:被害者が FreeRDP のクライアントや関連プロセスを管理者権限で実行している場合、攻撃者も同じ権限を得ます
- システムの完全な制御:攻撃者は被害者のシステム上で任意のコードを実行でき、利用者の権限に応じてプログラムの導入、データの閲覧・改変・削除、完全な権限を持つ新規アカウントの作成が可能になります
- 利用者の操作を要する攻撃:攻撃者は制御下の悪意ある RDP サーバーからファイル内容を貼り付けるよう利用者を誘導する必要があり、ソーシャルエンジニアリングの手法で成功率を高めます
出典
対処方法- 本脆弱性を修正するため、FreeRDP を直ちに 3.30.0 以降へ更新してください
- 信頼できない、あるいは認証されていない RDP サーバーからファイル内容を貼り付けないでください
- FreeRDP を実行する環境にサンドボックスによる隔離機構を有効化し、悪意あるコードの実行範囲を限定してください